このシリーズも4回目ですね。予告に反して今回はHDDの規格の違いを簡単に解説していこうかと思います。

HDDの規格について

一般的には大きく分けて3種類の接続規格が存在します。
”SCSI(スカジー)”、”ATA(IDEと同じ意味)”、”SATA(SerialATA)”の三種類です。
簡単に解説していきます。

SCSI規格

SCSIは一般的にはスカジーと読みます。諸説読み方はあるかと思いますが大体”スカジー”と発音すると日本国内のパソコンショップなどには通じると思います。ASUSの”アサス”というのと似てなくもないと思ってます(笑

旧来からの接続規格の名称ではありますが、昨今ではSCSIというと”SerialAttachedSCSI”(シリアルアタッチドスカジー)の事をさします。正式にはSASと略すべきかもしれませんね。
本ページではSCSIと呼称します。

SCSI規格の特徴

SATAケーブルと互換性があります。SCSI用のケーブルにSATAのHDDやDVD等を接続することはできますが、逆はできません。
転送速度が一般的にSATAの1.5倍から2倍(理論値)とSATAよりも高速転送の為、処理が早い。
SCSI用HDDは高速回転で動作可能(標準的には7200回転だがSCSIHDDだと10000-15000回転で動作可能)
SCSI用HDDは容量比価格で標準的HDDよりも高価である。
SCSI規格を搭載しているのがほぼサーバーマシン用マザーボード。
転送速度は12Gb/s (SAS3.0での理論値)
ほとんどサーバーマシン向け規格となっていて、一般的にはあまり普及していません。

ATA規格

ATAは一般的にエーティーエーと読みます。アタと呼称する方もいらっしゃいますが同じです。
又、IDEともいいこちらはアイディーイーとかイデとか呼ぶ方もいらっしゃいます。
昨今ではSATAが普及したので反対語的にPATA”パラレルATA”と呼ぶ方もいらっしゃいますね。

IDEケーブル
ATA(IDE)ケーブルの例

 

90年代に普及し、いまではSATA規格に切り替わったため今ではほぼ見受けることが無くなりました。
正式にはAdvancedTechnologyAttachment(アドバンスドテクノロジーアタッチメント)で略してATAですね。

ATA規格の特徴

今ではほとんど見かけなくなりましたが、先日お伺いしたお客様のパソコンはATA規格でしたので未だ現役で使用されているのでこちらも簡単に解説していきます。
一本のケーブルに二つのデバイスを装着することが可能。
一般的にはマザーボードには1~2のコネクタが存在します。(2013年現行チップセットではコネクタが無いのも多々)
その為ATA規格のデバイス(HDDなど)は4つまでが限界となる事が多い。
OSやマザーボードの過渡期に存在した為、HDDの容量128GB以上が使用できない現象が発生する場合もあります。
転送規格がPC-33、PC-66、PC-100、PC-133と複数存在する。すべてのコネクタは同じなので互換性はあります。
2013年現在では新品でHDDやDVDドライブなどの対応製品を購入するのが困難になっています。

SATA規格

2013年現在もっとも普及しているデバイスの規格です。
正式には”SerialAdvancedTechnologyAttachment”(たぶんw)といい略してSATAと呼びます。
サタ、エスアタ、シリアルエーティーエー等とも呼称しますが全て同じものをさします。
2000年代に入ってからSCSIやATA規格に取って代わった主力規格です。

シリアルATAケーブル
シリアルATAケーブルの例です。SCSIケーブルも同じ見た目ですね。

現在もっとも普及しているデバイス用規格です。

 

SATA規格の特徴

一本のケーブルにひとつのデバイスを装着。
転送速度は1.5Gb/s、3Gb/s、6Gb/sの3種類。それぞれSATA、SATA2、SATA3と呼称されます。
SATA1,2,3には互換性はあり。遅い転送速度に合わせるので速度を維持したい場合は同一規格でそろえる事が大事。
亜種で1.8インチHDD用のマイクロSATAというのもあります。(一般的ではない)

と、駆け足で解説してみましたがどうでしょうか?次回こそSSDとHDDの違いです(笑

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